柔道の日本女子代表は14日、都内で強化合宿を報道陣に公開し、63キロ級でリオデジャネイロ五輪候補の田代未来(21=コマツ)が南條充寿監督と激しい乱取りを披露した。

 監督の指名を受け、20分以上も組み合う最中に飛んだのは、「殻をはいでみせろ!」「泣いてる時間はないぞ!」の叱咤(しった)の声。顔を紅潮させながら挑み続けた当人は「練習中は『この野郎』と思いましたけど、感謝してます」と振り返った。世界選手権では昨年まで2年連続3位。課題は「マイナスに考えすぎる」メンタル面と自覚する。今年のテーマは「単純に。深く考えない」と定め、この日の乱取りで早速、思い切りの良い姿をみせた。