バスケットボール女子Wリーグでの試合の判定を巡って一度は審判個人への提訴に踏み切ったシャンソン化粧品が、リーグ機構から厳重注意処分を科されたことを受け、調査を行った第三者委員会とリーグの倫理委に対し「処分は遺憾で強く抗議する」との意見書を提出したと24日に発表した。ただ、第三者委を設置し、調査を行ったことは評価し、その結果も真摯(しんし)に受け止める意向だという。

 第三者委の報告書の中で勧告があった、審判への謝罪は拒否し、個人の提訴へ踏み切った決断についても非難を受ける理由はないとした。報告書では「認められない」と結論づけられた審判の不正の意図についても、可能性は否定できないと改めて指摘。ビデオ判定システムの導入を要求する内容も意見書に盛り込まれた。

 シャンソンは昨年11月のデンソー戦で、一度出された判定が不当に覆ったと主張していた。主審やリーグ側から説明がなかったため主審の審判員に損害賠償などを求めて提訴したが、その後取り下げていた。