リオデジャネイロ五輪の閉会式で登場した、安倍晋三首相(61)扮(ふん)する「安倍マリオ」の発案者は、2020年東京大会組織委員会の森喜朗会長(79)だったことが22日、分かった。

 組織委員会の武藤敏郎事務総長(73)が22日午前(日本時間同日夜)、リオデジャネイロ市内で取材に応じ、首相が、次期開催都市・東京のPRプレゼンテーションの中で、「スーパーマリオブラザーズ」のマリオに扮(ふん)した経緯を説明する中で明かした。

 武藤氏によると、「森会長から『マリオ役は総理にお願いしよう』という提案があった」という。森氏が首相に直接交渉した上で、「快諾をいただいた」ことを、初めて明かした。

 そもそも、マリオを登場させたのは、「昨年から『リオ』でマ『リオ』の構想があった」といい、「リオ」のフレーズに近いマリオに、白羽の矢が立ったことを明かした。オヤジギャグに近い感覚が、マリオ登場のスタートだったようだ。

 プレゼンの映像でも、ドラえもんのポケットから出てきた土管を使って、リオにワープしようとするマリオが、地図を広げる様子が登場する。地図には「RIO」と書かれているが、マリオがもう一方のページを広げると「MA」の文字が出てきて、2つを合わせると「MARIO」になる、伏線のような仕掛けが行われていた。