ジュニアの下のカテゴリーにあたるノービスBで本田真凜(15=大阪・関大中)の妹紗来(さら、9=京都醍醐FSC)が自己ベストの65・09点で優勝し、上位5人が進む全日本ノービス選手権(今月21~23日、兵庫・尼崎スポーツの森)出場権を手にした。

 本田家の次女真凜、三女で女優も兼ねる望結(12=京都醍醐FSC)が観客席で応援する前で、3回転トーループに初めて成功。「今回はできて良かった。跳んだとき望結お姉ちゃんの声が一番響いていて『望結だな』と思った」と笑顔で振り返った。

 前日9日には姉の真凜がジュニア女子で2位に。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させた紀平梨花(14=関大KFSC)に僅差で敗れ、演技直後には無料通信アプリLINE(ライン)で「2位じゃダメだよ」とメッセージが入ったという。「真凜お姉ちゃんが言っていることは本当だなと思った。真凜お姉ちゃんは風邪をひいていて、それでもあれだけ滑っていた。紗来はなんともないので、頑張って滑ろうと思いました」。宣言通りの演技となった。

 うれしい自己ベストに「この点数は一生忘れない」と笑った紗来。演技前には「望結が化粧をしてくれて、最後に真凜が手直しをしてくれた。眉毛や髪の毛を直してくれました」。仲良しな3人の思いを「Over the Rainbow」の曲に乗せて演じきった。