【パリ14日=高場泉穂】フィギュアスケート全日本選手権(12月23日開幕、大阪)後に決まる世界選手権(17年3月29日開幕、フィンランド・ヘルシンキ)代表の選考条件が再考されることが、分かった。グランプリ(GP)シリーズフランス杯で9位と沈み、ファイナル出場を逃した浅田真央(26=中京大)は10度目の出場がかかっており、影響が及ぶか注目される。

 男女シングルは各3枠。今年7月に日本連盟が決めた選考基準では、全日本の1位は代表に決定。2、3人目は全日本2、3位、あるいはGPファイナルの上位2人など各種条件がある。だが、今季の女子は、年齢制限で世界選手権に出場できない本田真凜(15=大阪・関大)らジュニア選手が多数上位に入る、GPファイナル出場選手が少ないなど、条件に満たず、3人を選出できないケースが出てきた。そのため、18日から札幌で行われる全日本ジュニア選手権期間中に、選考条件を見直す異例の会議が開かれる。

 浅田は現在世界ランク18位で日本勢4番目。世界選手権に出場するには全日本での好成績が必須だが、選考条件のハードルが下がった場合、チャンスが広がる可能性はある。