男子シングルス1回戦で張本智和(エリートアカデミー)がキリル・ゲラシメンコ(カザフスタン)に4-0で快勝し、準々決勝に進んだ。女子シングルス1回戦では石川佳純(全農)がハン・イン(ドイツ)を4-2で下し、同日の準々決勝に進出。伊藤美誠(スターツ)は森さくら(日本生命)に4-2で勝った。女子ダブルス準決勝では伊藤、早田ひな(日本生命)組が、男子ダブルスは大島祐哉(木下グループ)森薗政崇(明大)組がそれぞれ決勝進出を決めた。

 14歳の張本は「相手の歓声が多い方が、やってやるぞという気持ちになる」と、完全アウェーの中でシングルス初戦をストレート勝ちで飾った。得意とする台近くの素早い展開だけではなく、台から離れてのフォアハンドの打ち合いでも相手を圧倒した。「前回よりフォアが良かった」と短期間での成長を実感している。1年締めくくりの国際大会へ単複2冠を目指して乗り込んできたが、前日14日にダブルスの初戦で敗退したことも影響した。「ここでも1回戦で負けたらふがいない」と持ち前の負けず嫌いに火が付いた。