モスクワ北東ヤロスラブリ州で起きた旅客機墜落事故で死亡したロシアのプロアイスホッケーチーム「ロコモティブ」の選手らを追悼する行事が8日、ベラルーシの首都ミンスクで行われ、この日対戦を予定していた「ディナモ・ミンスク」の選手やファンらが、氷上に並べられた選手らの遺影に別れを告げた。

 インタファクス通信によると、試合が予定されていた会場のアリーナは1万5000人のファンで埋まり、ベラルーシのルカシェンコ大統領も出席した。

 鎮魂の曲が荘重に流れる中、ディナモ・ミンスクの選手が、亡くなった相手チームの選手に代わって次々と自分たちのゴールにパックを送り込んで「不戦勝」させ、ライバルの突然の死を悼んだ。

 ロコモティブはミンスクに向かうチャーター機が7日ヤロスラブリ郊外で離陸直後に墜落、選手やコーチらチームのほぼ全員に当たる36人が死亡した。事故では2人が救出されたが、乗員を含む計43人が犠牲になった。