<テニス:全豪オープン>◇初日◇16日◇オーストラリア、メルボルン・ナショナルテニスセンター◇女子シングルス1回戦

 日本のエースで、世界52位の森田あゆみ(21=キヤノン)が、惜しくも逆転負けを喫した。第32シードのペトラ・チェトコフスカ(チェコ)に第1セットを6-3で先取したが、続く2セットを奪われ、6-3、1-6、5-7で敗退した。最終セット途中には体調の異変を訴えるような場面も見られ、あと1歩及ばなかった。

 森田は、昨年の夏にストレートで敗れている相手に、得意のストロークで対抗した。「速い展開をしてくる選手」と警戒していたが、先にペースを握って第1セットを奪った。

 第2セットは失い、迎えた第3セット。1-4とリードされてベンチに座ると腹部をしきりに押さえ、トレーナーを呼び寄せた。水を何度も口にして試合に戻ると、2ゲームを連取、5オールに追いつく粘りを見せた。しかし、続く2ゲームを連取され、昨年に続く2年連続でのシード撃破はならなかった。「テニスの幅は広がっているが、まだ完成していない」。これで、今季はまだ勝ち星なしの3連敗。それでも「1試合1試合、ベストを尽くす」と、あくまで冷静だった。