<静岡県高校総体柔道>◇10日◇県武道館◇男女個人戦

 女子52キロ級は藤枝順心・加賀谷千保(3年)が、全3試合1本勝ちで優勝した。3連覇達成と同時に、中学の大会と合わせ個人戦県大会6連覇。これは男女を通じても、県で初の快挙となる。男子90キロ級は、昨年100キロ級Vの飛龍・伊野和也(3年)が2年連続優勝。100キロ超級は、浜松商・新村三四郎(3年)が初制覇した。各階級の優勝者は全国大会(8月5日開幕、埼玉)に出場する。

 加賀谷が、今後誰にも破ることができない大記録を樹立した。決勝の2分23秒。鮮やかな背負い投げを決めると、オール1本勝ちで大会3連覇達成。中学1年から6年間、個人戦では無敗のまま県大会を締めくくった。試合後、総体6連覇は男女通じ県史上初の快挙だと知ると「やったあ ! 」と小躍り。「確実にいこうと、落ち着いてやれました。勝って当然と思われている中で勝つことが大切」と振り返った。

 これまで得意としていた内またを封印し、小学校時代に得意技だった背負い投げを重点的に鍛えていた。昨年、全日本ジュニア、アジアジュニアで優勝。国内外のライバルから研究される立場となった。相四つに苦手意識を感じ始めるなど、新たな武器を身につける必要性があった。

 極度の緊張をほぐすために始めたメンタルトレーニングの効果も表れた。図形の書いてあるカードを20秒で記憶し、残像を思い出すもの。「集中力が高まるんです」。この日も1試合ごとに行ったという。

 今後は14日に日本を出発し、17日に仏ジュニア国際に出場する。同日は県総体女子団体戦も開催。チームメートには「頼む。私も頑張るから」と話した。約束を守るためにも、国際大会3勝目を挙げる。【斎藤直樹】