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錦織“愛の電話”で32強入り/全米OP

男子シングルス2回戦を突破し、笑顔でコートを後にする錦織圭(共同)
男子シングルス2回戦を突破し、笑顔でコートを後にする錦織圭(共同)

<テニス:全米オープン>◇28日(日本時間29日)◇男子シングルス2回戦◇ニューヨーク、ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター

 世界ランク126位の錦織圭(18=ソニー)が「愛の力」で、全米の日本男子としては73年神和住純以来35年ぶりの32強入りを果たした。初戦で両足けいれんを起こした錦織は、4大大会59回出場の杉山愛(33)からボディーケアのアドバイスをもらい、この日、同100位のロコ・カラヌシッチ(25)に2セット先取から棄権勝ちした。その杉山も3回戦進出を決め、全米では54年ぶりに日本男女が同時に32強入り。錦織は3回戦で世界4位のフェレール(26)と対戦する。

 錦織が「愛」とのタッグで日本テニス界に新たな歴史を刻んだ。両足をけいれんさせながらシード選手のモナコを下した25日の初戦後、錦織は杉山に電話をかけて、疲労回復や栄養の取り方のアドバイスを受けた。「昨日まで筋肉痛が治らず不安だった。今日は最初は少し足が重かったけど大丈夫だった」。詳細は語らなかったが、杉山の助言が、錦織を立ち直らせた。

 急激なテニスの成長に、錦織はまだ体がついていかない。今年だけで棄権が5試合もあった。しかし、目の前に立派な見本があった。杉山は世界歴代最多の4大大会58回連続出場を記録している鉄の女王。今大会でも14年連続初戦突破を果たした。ボディーケアには一家言ある。その秘策を伝授され、見事にこの日「逆に相手の方が棄権してしまった」と結果に結びつけた。

 相手のカラヌシッチは、鋭いショットを放つかと思えば、突然、凡ミスの嵐。第1セットは21分で奪ったが、第2セットはリズムが合わず、5オールまでもつれた。しかし、第11ゲームで相手のサーブをブレークして2セット先取すると、カラヌシッチは足のケガを理由に、あっけなく白旗を上げた。

 全米では35年ぶりの日本男子の快進撃。神和住の3回戦進出はまだ全米が芝のコートだった時代のこと。「神和住さん以来ということで、すごくうれしいです」(錦織)。次戦のフェレール撃破となれば、戦後初の4回戦進出というさらに大きな快挙を達成する。

 昨年10月のプロデビュー戦となったAIGオープン(有明コロシアム)で、フェレールとはエキシビション試合を戦った。公式戦では初対戦だが「どんな選手かは分かっている。自分の方がプレッシャーがなくやりやすい」。錦織の後に同じ13番コートで試合をした杉山も逆転で3回戦に進み、54年ぶりに3回戦で男女そろい踏み。日本の男女のエースが、力を合わせて快進撃だ。

 [2008年8月30日8時24分 紙面から]


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