<ソフトボール・女子日本リーグ:ルネサス高崎4-0シオノギ製薬>◇6日◇北海道石狩市スポーツ広場
世界一の右腕が凱旋(がいせん)登板でフィーバーを巻き起こした。ソフトボールの日本リーグ再開初戦が6日、各地で行われた。北京五輪で金メダルを獲得した日本代表のエース上野由岐子(26)を擁するルネサス高崎は北海道・石狩スポーツ広場でシオノギ製薬と対戦。会場には昨年の2倍の3000人が詰めかけ、ダフ屋まで現れた。上野は先発して6回を投げ、被安打3、三振8、無失点の好投で4-0の勝利に貢献した。
世界一の剛腕が速球を投げ込むたびに3000人の観客が沸いた。6回8三振を奪う熱投を披露した上野は「五輪の疲れは特に問題ない。この試合に勝つために投げた。この環境をプラスに考えることが大事」とキッパリ。日本を金メダルに導いたヒロインは、この日も主役だった。
満員の観客
昨年、同地で行われたリーグ戦の倍の3000人が観戦。前売り券を持ったファンは5日午後11時から席取りで並び始め、この日の朝6時半には500枚の当日券を求めるファンが行列を作った。開門も予定より20分早い8時40分に急きょ変更された。
ダフ屋も登場
午前8時にはダフ屋数人が会場周辺に出現。3人の警官が配置されており、すぐに退去したが、日本協会関係者も「ダフ屋は記憶にない」と話したほど。この日と7日の2日間の前売り券も完売。地元テレビ局の北海道放送が、上野の登板した一戦を午後4時から急きょ録画放送した。
宇津木麗華監督もエースの凱旋(がいせん)登板を後押しした。7日に強豪豊田自動織機戦を控えており、休養も視野に入れたが「お客さんは上野を見に来ている」と連投覚悟の先発起用。エースも見事に指揮官の期待に応えた。これで上野は今季リーグ戦全12戦に先発して12連勝。「ソフトボールを盛り上げていきたい。だから、来てくれたお客さんを大事にしたい。試合前はツンとしてしまうこともあるけど(苦笑)」。周囲の騒動をもやる気に変え、世界最速エースは突き進む。【菅家大輔】


