<バドミントン:全日本総合選手権>◇初日◇13日◇東京・代々木第2体育館

 今大会を最後にコンビを解消する小椋久美子(25)潮田玲子(25=ともに三洋電機)組が、「有終の5連覇」へ好発進した。8月の北京五輪以来、94日ぶりに復活した「オグシオ」は、ブランクを感じさせない連係で、全日本社会人選手権3位の岩脇史、広岡まり香(ともにNTT東日本)組を2-0のストレートで下した。北京五輪4位の末綱、前田(ともにNEC九州)組も初戦を順調に突破した。

 94日ぶりのペア復活に、さすがに1ゲーム目は緊張したという。21-8と快勝したかに見えたが、「試合に入ったら緊張しているのがわかった」(小椋)。「コート感覚やシャトルのコントロールができていないと感じた」(潮田)。

 しかし、9年間培ってきたコンビネーションを取り戻すのに時間はかからなかった。2ゲーム目は10-9から11連続得点。「後半に2人のリズムが合って自分たちのかたちで終われた」と小椋は振り返った。

 コートに入る前、小椋と潮田は「負ければ終わり。悔いがないように最後まであきらめずに戦おう」と誓い合った。北京五輪後、小椋は左ひざ痛と腰痛に苦しんだ。一方で潮田は「現役か引退か」に揺れ続けた。9月のヨネックスオープンや、その後の海外遠征を調整不足で回避。結局、潮田は現役続行を表明したが、ロンドン五輪まで見据える小椋とは目標にズレが生じ、今大会を最後にコンビ解消を表明していた。

 コンビでの練習を本格的に始めたのは10月12日開幕の日本リーグ直前。中島コーチは「1カ月の練習ではベストの状態ではない。練習は正直だから」。大会5連覇で有終の美を飾ることが2人の最後の目標になる。

 人気ペアの最後の大会に、100人を超える報道陣も殺到した。潮田は「1試合1試合悔いのないように2人で戦いたい」と表情を引き締めた。【阿部健吾】