真央ちゃん効果で「仮面舞踏会」が大人気!

 フィギュアスケートの世界女王、浅田真央(18=中京大中京高)がフリープログラムで使用しているクラシック曲「仮面舞踏会」を収録したCDの売り上げが急上昇していることが15日、分かった。クラシックでは異例の1万枚に迫る勢いだ。また、同曲のダウンロードも累計で1万を突破。真央人気が、銀盤を超えて音楽界にも波及している。

 浅田のGPファイナル優勝から最初の月曜日となったこの日、今季から浅田が使用しているハチャトリアンの「仮面舞踏会」を収録したアルバム「浅田舞&真央

 スケーティング・ミュージック2008-9」を発売するEMIミュージック(東京・港区)の電話は全国のCD店からの注文で朝から鳴りっぱなしになっていた。同社によると、注文数はこの日だけで3000枚を突破した。通常、クラシックの作品の発売枚数は合計で1000~3000枚といわれるが、たった1日でそれを上回ったことになる。

 CDが発売されたのは11月26日。その2日後からNHK杯が行われ、重厚でドラマチックな「仮面舞踏会」のメロディーに乗った浅田が華麗に舞う姿がブラウン管で流れると一気に人気が広がって、浅田のGPファイナル優勝でさらに人気が急浮上した。もうじき出荷数は1万枚に達しようとしているという。

 浅田効果はCD発売にとどまらず、楽曲のダウンロード数にも及んでいる。「浅田舞&真央-」に収録されている12曲のダウンロードはGP開催の3日間だけで1万を突破したという。そのうち「仮面舞踏会」は半分の約5000を占め、同曲のダウンロード数は累計で1万を超えている。通常、クラシック曲のダウンロードは数十から数百がほとんどだといい、1万を超すのは異例中の異例だ。同社では「来年には4大陸選手権や世界選手権があるので、この勢いは来年もとどまるところを知らないでしょう」と話している。【松本久】