<テニス:ブリスベーン国際>◇7日◇オーストラリア・ブリスベーン

 日本男子のエースで世界61位の錦織圭(19=ソニー)が、2回戦で金星を挙げた。第5シードで世界20位のトーマス・ベルディハ(23=チェコ)を、7-6、6-3とストレートで撃破した。世界トップ20に勝ったのは、昨年8月全米オープンでフェレールを破って以来3度目。8日の準々決勝で、世界31位のマチュー(26)と対戦する。杉山愛(33)は、女子ダブルスで準決勝に進んだ。

 錦織の勢いは止まらなかった。「今日は出だしがよく、1ゲーム目から感じがつかめた。1回戦は守備的だったけど、今日はいつものように打っていけた」。第1セットは2-5から追い上げ、タイブレークでは相手のセットポイントもしのいだ。第2セットは、ジャンプしてフォアハンドで打ち込む「エア・ケイ」も繰り出し、1回戦に続いてストレート勝ちだ。

 ツアー通算4勝のベルディハは、195センチの長身から繰り出す時速200キロ超のサーブが武器。昨年、第1サーブが入った時のポイント奪取率は世界6位の77%を誇る。ラリーを得意とする錦織にとって、苦手なタイプのはずだった。しかし成長過程の19歳は、逆に相手の強打を狂わせて、金星につなげた。「すごい選手だと分かっていた。自信につながる」と手応えを口にした。

 世界トップ20の選手との対戦は今回が9度目で、勝利は昨年8月全米オープン3回戦のフェレール(スペイン)戦以来3度目。「トップ50への定着と4大大会での活躍」を目標に掲げる錦織にとって、ランク上位が相手でも、あくまで過去のデータでしかない。ベルディハとの初顔合わせも「楽しんでやれたらいい」と気負いなく話していたほどだった。昨季終盤に痛めた右ひざは「ちょっと気になる」と言いながら、結果を出した。

 課題だったサーブの改善が、成果を挙げつつある。初戦で4本あったダブルフォールトは1本に減り、第1サーブが入った時のポイント奪取率は83%から77%に下がったものの、高率を維持した。8日には、またも初対戦となる世界31位のマチューに挑戦する。2週間後に全豪オープンを控え、また1歩、松岡修造が持つ日本男子最高の世界46位超えも近づいた。