あー、勘違い!

 日本テニス協会は29日、08年度の表彰選手及び団体を発表した。優秀選手賞には昨年のウィンブルドンで世界最多57回の4大大会連続出場を記録した杉山愛(33)が選ばれた。しかし、昨年の全米で日本男子で71年ぶりに16強に進出し、日本男子歴代2番目の世界56位になった錦織圭(19)が賞から漏れる珍事があった。

 優秀選手賞は、強化本部のナショナルチームが推薦し、5月の常務理事会で決定された。推薦されたのは杉山だけ。人数の規定はないが、昨年度までの小浦武志強化本部長は「最優秀を選んだつもりだった。だから1人しか選べないと思った」と、勘違いだったことを強調した。

 ナショナルチーム内の選考では、錦織の名前も挙がったという。しかし、杉山の記録は「世界でたった1人しかいない。錦織は前年度も賞を受賞している」(小浦氏)。1人しか選べない最優秀だと勘違いしたため、錦織の名前を消してしまったという。

 しかし、ふたを開けてみれば、杉山は最優秀ではなく、人数に規定のない優秀賞。小浦氏は「そんなはずはない」と協会担当者に詰め寄ったが、すでに時は遅し。この日、表彰伝達式が行われ、錦織は何ともお粗末な勘違いの「被害者」となってしまった。