<フェンシング・男子フルーレ:W杯>◇5日◇キューバ・ハバナ
北京五輪銀メダリストの太田雄貴(23=森永製菓)が5年ぶりのW杯優勝で世界ランキング1位を守った。決勝でセドフ(ロシア)に15-5で快勝。日本協会によると04年7月のテヘラン大会以来の優勝を遂げた。5月のサンクトペテルブルクW杯の準優勝で日本選手初の世界ランク1位を奪取した勢いに乗り、3大会連続表彰台の快進撃で世界王者の風格を見せた。
太田が名実ともに頂点に立った。決勝まで破竹の勢いで勝ち進み、最後はセドフ(ロシア)に15-5で快勝した。「正直やっと、という思い。自分でもびっくりするぐらい自然体で臨めた」と表彰台の中央に立った。
5月27日に国際フェンシング連盟が発表した世界ランキングで日本人初の1位に輝いたが、W杯優勝は04年7月のテヘラン大会以来なかった。昨夏の北京五輪も銀メダルで日本フェンシング界の夢を果たしたが、今年のW杯も2度の準優勝止まり。自ら「シルバーコレクター」と自嘲(じちょう)気味に表現していたが、今季最後のW杯で壁を突き抜けた。「フェンシングをメジャーに」という太田のパワーは周囲にも刺激を与える。親交のあるバドミントンの人気選手、潮田玲子も「太田君とはよく連絡を取っていて、いろんなことを考えているのが分かる」と影響を感じている。
世界ランク1位を保持したまま、8日に凱旋(がいせん)帰国の予定。太田は「この勢いは世界選手権(トルコ、9月30日開幕)につなげたい」と目標を定める。世界選手権、11月のアジア選手権を含めた結果で今季の最終的な世界ランクが確定。日本人初の年間王者も見据えている。



