<W杯スキー:女子ジャンプ>◇8日◇ドイツ・ヒンターツァルテン(HS108メートル、K点95メートル)

 沙羅ちゃんが歴史に名を刻んだ。15歳の高梨沙羅(北海道・上川中)が、2回合計242・6点で2位に入り、日本人女子で初の表彰台に立った。1回目に100・5メートルで4位につけると、2回目も99・5メートルを飛び順位を上げた。昨季、史上最年少で世界選手権(6位入賞)に出場するなど、歴史を塗り替え続けてきた15歳が、再び大仕事をやってのけた。山田優梨菜(15=長野・小谷中)が16位。渡瀬あゆみ(神戸神奈川アイクリニック)と岩淵香里(長野・飯山高)は2回目に進めなかった。

 風向きがめまぐるしく変わる不安定な条件も高梨には関係ない。1回目(100・5メートル)で4位につけた2回目。タイミング良く飛び出すと、ぐんぐん飛距離を伸ばし、K点を大きく越える99・5メートルで2位に入り、日本女子で初めて表彰台に立った。14年ソチ五輪で正式種目に決まったのを受け、今季から始まったW杯3戦目で、大いなる1歩を踏み出した。

 15歳の高梨は、12月の開幕戦で5位に終わった。帰国後「世界での自分の位置が分かった。常に意識していきたい」と“仮想”世界をイメージしてきた。その後の国内2連戦を圧勝すると「ここまでは先輩たちが作ってくれた道。ここからは私がみんなを引っ張れるような存在になりたい」と日本女子のエースとしての自覚を口にするまでになった。

 今後は13日開幕のユース五輪(オーストリア)、2月の世界ジュニア選手権(トルコ)など、ジュニアの大会に比重を置いて出場する。「個人と団体のメダルを取りたい」とまずは世代制圧に挑む。昨季、世界選手権で6位入賞。コンチネンタル杯で日本女子最多となる2勝を挙げ注目された。世界の「TAKANASHI」が歴史に挑戦し続ける。

 ◆高梨沙羅(たかなし・さら)1996年(平8)10月8日、北海道・上川町生まれ。上川小2年でジャンプを始め、上川ジャンプ少年団入り。10年ジュニア世界選手権7位。昨季は1月のHBC杯で女子の国内最長記録となる141メートルを飛び優勝。コンチネンタル杯で2勝を挙げ、世界の注目を集めた。2月の世界選手権は6位。父寛也さんは元選手で、兄寛大(かんた=明大1年)もジュニア強化選手。家族は両親と兄。150センチ、43キロ。