<ラグビー・関東大学リーグ:慶大50-0日体大>◇12日◇対抗戦◇東京・秩父宮ラグビー場
慶大が昨季敗れた日体大に50-0で雪辱し、開幕3連勝を飾った。FW、BK一体となった攻撃で8トライを奪った。今季は創部110周年のメモリアルイヤー。モチベーションを落とさない「順大医学部理論」を採用。個々の判断力を重視する「ナチュラルラグビー」を掲げて対抗戦9年ぶり、大学選手権10年ぶりの優勝を目指す。
33-0で迎えたハーフタイム。通常ならロッカー室に引き揚げるが、慶大フィフティーンはグラウンドにとどまった。林監督はまじめな顔で説明する。「スパイクの靴で硬いコンクリートの上を歩くと、筋肉が硬直してモチベーションが落ちる。また、常に観客の視線を浴びていた方がモチベーションを保てる」。
2年前に順大医学部教授から、その効用を教えられたという。逆に前半の流れが悪い時には気持ちを切り替えるため、あえてロッカー室に戻る。前半を10-3と苦戦した筑波大戦がそうだった。昨季11年ぶりに敗れた日体大戦を「ここを乗り切らないといけない」と踏み、今季初めて実施した。
今季のスローガンは「ナチュラルラグビー」。決め事にとらわれず、個人の状況判断を生かす。主将のフランカー松本は「春はいつもより練習試合を多くして、判断力を磨いた。プレーの選択も最後は判断の勝負になるから」と言う。3試合を終えて19トライを奪い、失ったトライは2つと順調な滑り出し。25日の成蹊大戦後、明大戦(11月1日)が控える。松本は「我々は昨年対抗戦4位で、挑戦者だから。先を見ないでいく」と気持ちを引き締めた。【三角和男】


