モンゴル出身の元十両大勇武(27=本名ダワードルジ・オンドラ)が、師匠だった芝田山親方(元横綱大乃国)と日本相撲協会に計約7000万円の損害賠償を求め8月31日付で東京地裁に提訴していたことが7日、分かった。原告側の丸山和也弁護士によると、元大勇武は師匠から殴られ、まげを無理やり落とされて引退を強要されたという。

 芝田山親方は「すべて弁護士に一任しているので、私が申し上げることはありません」と話した。日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)は「一般常識として、何年も世話になって、やめる時に師匠を訴えるのは考えられない」とした。