<大相撲夏場所>◇10日目◇15日◇東京・両国国技館

 3連敗中の横綱白鵬(27=宮城野)は、大関鶴竜(26=井筒)を寄り切りで破り6勝目を挙げた。敗れた鶴竜は3敗となり、優勝争いから一歩、後退した。

 1敗でトップタイの2人は明暗を分けた。大関稀勢の里(25=鳴戸)は、琴欧洲(29=佐渡ケ嶽)との大関対決を寄り倒しで制し9勝目。一方、東前頭4枚目の栃煌山(25=春日野)は旭天鵬(37=友綱)に肩透かしで敗れ、2敗に後退。稀勢の里が賜杯争いで単独トップに立った。

 2敗で追っていた琴奨菊(28=佐渡ケ嶽)は把瑠都(27=尾上)との大関戦に、つり出しで敗れ3敗に後退。勝ち越しはお預けとなった。残る大関の日馬富士(28=伊勢ケ浜)は、関脇豪栄道(26=境川)を上手投げで破り6勝目を挙げた。

 2敗で追う平幕の玉鷲(27=片男波)と宝富士(25=伊勢ケ浜)は、ともに勝って勝ち越しを決めた。

 10日目を終え、優勝争いのトップは1敗の稀勢の里。星の差1つの2敗で、栃煌山、玉鷲、宝富士の平幕3人が追う展開となった。