大相撲春場所(9日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)で初の綱とりに挑む大関鶴竜(28=井筒)が5日、大阪・東成区の時津風部屋に出稽古した。

 横綱日馬富士(29=伊勢ケ浜)ら4部屋9人の関取衆が集結したが、相撲巧者の安美錦(35=伊勢ケ浜)や新入幕の照ノ富士(22=伊勢ケ浜)らと計19番。「前に出る相撲ばかりは(本場所では)取れないし、受け身の稽古もしないと」とあえて守勢に立って動きを確認。それでも安美錦に1度押し出された以外は、引き技や出し投げなどで勝負を決めた。場所前の出稽古は終了し、6日からは井筒部屋で調整する予定だ。

 また、日馬富士は十両双大竜と8番取り、その後は時津風部屋の新弟子や合宿中の学生に胸を出した。初場所全休の要因となった左足首を痛がる場面もあったが「元気バリバリ」と弱みは見せなかった。