日本相撲協会は26日午前、大阪市浪速区のボディメーカーコロシアムで大相撲夏場所(5月11日初日・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東大関鶴竜(28=井筒)の第71代横綱昇進を満場一致で正式に決めた。新横綱の誕生は2012年秋場所後の日馬富士以来。

 相撲協会は大阪市天王寺区の法岩寺に、八角理事(元横綱北勝海)と湊審判委員(元幕内湊富士)を使者として派遣し、昇進を伝達。鶴竜は「より一層稽古に精進し、横綱の名を汚さぬよう、一生懸命努力します」と力強く口上を述べた。

 鶴竜は23日終了の春場所で、2場所連続となる14勝1敗の好成績で初優勝。24日の横綱審議委員会で横綱へ推薦された。

 記者会見した鶴竜は「一生懸命、頑張るという思いが強い。尊敬されるような力士にならなければ」と決意を口にし、師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は「よくここまで来た。横綱として少しでも長く取ってほしい」と期待した。

 モンゴル出身で4人目、外国出身として6人目の横綱。夏場所は白鵬、日馬富士と合わせ、モンゴル勢3人が最高位に座る。土俵入りは不知火型の先輩2横綱と違い、鶴竜は雲竜型。27日に横綱を作る「綱打ち」を実施し、貴乃花親方(元横綱)から指導を受ける。