<大相撲名古屋場所>◇9日目◇21日◇愛知県体育館

 将来の曙貴と目される一番は23秒の熱戦の末、西前頭5枚目の遠藤(23=追手風)が、同3枚目の大砂嵐(22=大嶽)を上手投げで倒して、4勝目を挙げた。

 夏場所で“ノックアウト”された大砂嵐のかち上げを封じるため、顔を右にずらしながら、左をねじ込んだ。左四つに組むと、相手に上手を許しながらも、腰をねじりながら上手で投げつけた。

 雪辱を果たして、対戦成績も2勝2敗の五分に戻した。「かち上げは十分考えて、集中していった。左をうまくさせた」と、狙い通りの相撲で連敗を避けた。