大相撲の北海道・札幌市巡業が16日、同市豊平区のケーズデンキ月寒ドームで行われた。

 子どもの稽古では13年ぶりの道産子関取の十両旭大星らが胸を出したり、幕内隠岐の海が急きょカメラマン役を務めるなどして盛り上げた。

 参加した札幌すもうスポーツ少年団の白神嶺治くん(札幌市立西野小6年)は、今月3日のわんぱく相撲全国大会で8強の実力者。163センチ、102キロの立派な体格で「徳勝龍関と相撲を取ったけれど、ズッシリ重かった。僕も目標は関取になること。お父さんが卒業した拓大にいってからプロになりたい」と明確に目標を描いた。中学からは相撲環境を求めて、石川・金沢市内の中学に相撲留学する予定だ。

 目標の力士は「千代の富士」と即答。2年前のわんぱく相撲では九重部屋が宿舎だったため、九重親方(元横綱千代の富士)から「北海道は今、関取がいないから頑張ってね」と直接言葉もかけられたこともある。白鵬、大砂嵐ら多くの力士からサインももらい「白鵬関は貫禄が違いすぎる。すごい」と感激していた。

 打ち出し後、力士ら巡業一行は夏巡業最終地の釧路市へバスで移動した。17日は湿原の風アリーナ釧路で巡業が開催される。