日本相撲協会は1日、大相撲秋場所(14日初日、両国国技館)の新番付を発表した。

 名古屋場所で10勝を挙げて、前頭8枚目から新小結に昇進した千代大龍(25=九重)は「うれしい。全く上がらないと思っていたので奇跡。まぐれで上がったと思う」と驚きながら喜びを語った。

 日体大卒業生として垣添、妙義龍、嘉風に次ぐ4人目の三役。稽古不足やけがなどでなかなか上位に定着できなかった元学生横綱は、番付運にも恵まれて「基礎運動をしないと上がれないと師匠に言われて、四股やてっぽうをしたから上がれたと思う」と感謝した。

 その師匠の九重親方(元横綱千代の富士)は「もっと早くなれる期待があったが、けがが多い。稽古やってないもん。しっかりやれれば期待は大きい」とハッパをかけ、今場所について横綱、大関陣を「2、3人は食ってくれるんじゃないの。もっともっと変われる。今がチャンス」と愛弟子をあおった。

 千代大龍はすぐに「変わります」と誓ったが、すかさず師匠は「調子に乗るなよ」と、笑いながらくぎを刺していた。