日本相撲協会は25日、広島市で行われた秋巡業で、8月に土砂災害に遭った同市に復興支援の義援金1000万円を贈った。土俵上で、尾車巡業部長(元大関琴風)が西藤公司副市長に目録を贈呈した。また、協会公認の相撲漫画家の琴剣氏が書き、横綱や大関のサインが入った絵も寄贈した。

 勢(28=伊勢ノ海)豊ノ島(31=時津風)ら4力士が慰問したことも含めて、尾車巡業部長は「災害が起こったとき、中止になる可能性もあった。その中で予定通り開催できたのだから、被災地を素通りしたくなかった。相撲場で触れ合うのも大事だが、会場の中だけでなく、被災地も大事。少しでも復興のお役に立ててもらえたら」と話した。