弟子の序二段力士を竹刀で殴打した間垣理事(55=元横綱2代目若乃花)が、日本相撲協会では初めて理事から降格される可能性が出てきた。23日、再発防止検討委員会が東京・両国国技館で開かれ、外部委員から「理事がこのような問題を起こすとは許し難い」との声が相次いだ。

 最も怒りをあらわにしたのは、元日体大学長の塔尾武夫氏だ。「テレビで間垣親方の『どこの部屋でもやっていること』という発言を見て、怒りがこみ上げてきた。この委員会は時津風の事件を契機に理事会を経てつくられたものなのに、理事がこうなら理事として適格とは思えない。厳重注意のレベルではすまされない」。

 親方衆の委員からも間垣理事に対して「理事としての責任をどう取るか」と厳しい追及が行われた。今回の委員会での意見は、29日の理事会に報告される。北の湖理事長は「報告を聞くまで分からない」と明言を避けたが、理事会で重い処分が下されるのは必至。間垣理事も「身の処し方は、理事会に委ねます」と話している。