右大胸筋損傷などで先場所を途中休場した大相撲の大関貴景勝が8日、夏場所(12日初日・両国国技館)に向け「できることはやってきた。後悔もないし、どれだけ自分の体がやってくれるか」と出場を明言した。

この日は東京都板橋区の常盤山部屋で幕内隆の勝と10番取って7勝3敗。首にも古傷を抱える中、頭で激しく当たって一方的に押し出す相撲もあった。27歳の大関は「感覚は徐々に良くなってきた。調子がいいと思っても本場所で駄目な時はある。場所前の調子は考えない」と冷静に語った。

先場所は勝ち越してかど番を脱出した13日目に負傷。今月2日の横綱審議委員会による稽古総見で相撲を取る稽古を再開し、その後も番数を連日重ねてきたという。「けがはつきもの。腐らずやっていくだけ。闘争心と気合だ」と覚悟を示した。