大相撲の行司の最高位である木村庄之助を務め、名行司として誉れ高かった後藤悟(ごとう・さとる)氏が1日、千葉市稲毛区の自宅で死去した。死亡時刻、死因は不明だが、日本相撲協会関係者によれば老衰とみられる。81歳。山形県鶴岡市出身。葬儀・告別式は6日午前11時半から千葉市若葉区桜木1の39の6、若葉儀式殿で。喪主は長男清隆(きよたか)氏。

 出羽海部屋に入門し、9歳だった1938年夏場所で初土俵。91年初場所から第28代木村庄之助を襲名し、93年九州場所を最後に定年退職した。土俵上の所作の美しさや相撲史に精通していることで有名で、93年初場所後に史上初の外国人横綱となった曙には、力士としての心構えや大相撲の伝統などを説き、師として慕われていた。