初日に照ノ富士(31=伊勢ケ浜)を破り、横綱戦初勝利を挙げた新三役の小結大の里(23=二所ノ関)が、ベテランの高安(34=田子ノ浦)に押し出しで敗れた。
この一番を、正面土俵下で審判長を務めた審判部の九重副部長(元大関千代大海)は“経験値の差”と分析したようで、高安のうまさをほめた。「力の受け流し方うまく(大の里の)体をかわしながら、体さばきと言うか。勝ちたい勝ちたいという大の里に対して(高安は)絶対にはたいてくると、はたきを計算しながら取っていた。力でねじ伏せるのではなく、体のさばきで取っていた」と、ベテランの妙に感心していた。
一方、敗れた大ノ里については、八角理事長(元横綱北勝海)が敗因を分析。「立ち合いで自分の当たりができないと、こういう初めて見る負け方をする。腰が浮いて腰高になっている。(しっかり)当たって右を差せれば腰が下りるが、当たりがないと右を差せなくて腰が下りない」と話した。今後、相手に研究されることも想定し「だんだん周りも、こうすれば勝てる、と相手も分かってくる」とした上で、大の里には「その上で勝っていかないと大関(昇進)は難しい」と求めた。

