<大相撲秋場所>◇10日目◇21日◇東京・両国国技館

 東幕下28枚目の翔傑(34=放駒)が「意地」で踏ん張った。鋭く踏み込んで左を差すと、止まることなく右から強烈におっつけて荒馬強を寄り切った。連敗を2で止めて2勝目。負ければ負け越しが決まる土俵際だったが、会心の相撲を見せた。「取りこぼしが多くて、無駄に緊張しちゃいますね」と笑った。

 場所前に放駒親方(元大関魁傑)が協会理事長になった。今場所は「部屋がみんな調子良くて、逆にピンチです」と苦笑する。部屋8力士のうち、翔傑以外の7人は白星が先行。すでに2人が勝ち越しを決めている。「千秋楽には笑っていたいですね」。多忙となった師匠のために、狙うのは部屋全員での勝ち越し。最年長として、取り残されるわけにはいかないのだ。