大関日馬富士(27=伊勢ケ浜)が「韓流」を息抜きにしつつ、綱とりに挑戦する。青森合宿後、4日間の休暇を終えた17日、東京・江東区の伊勢ケ浜部屋で稽古を再開。「ちょっとゆっくりしました。家で、韓国ドラマを見ながらね」と話した通り、最近はレンタルビデオ店で借りた「朱蒙(チュモン)」にはまっているという。

 朱蒙は、06~07年に韓国で放送されたテレビドラマで、全81話。三国史記などを元に作られた歴史ファンタジーで、平均視聴率は40%を超えたという。「面白い。見ていると、寝られないです」と話すほどで、飲み歩くよりも健康的な夜の過ごし方をしている。ドラマでは主人公の家庭内の争いが絶えないため、「こうならないように」と教訓としての家庭内平和にも意識を強めていた。

 一方、稽古は再開初日にもかかわらず、幕内宝富士、幕下誉富士を相手に申し合いで33番取り、31勝2敗。痛めている右足首などは万全でないが、持ち前の立ち合いの鋭さが戻ってきた。猛暑のため、大汗をかきながら「頭がクラクラしますね」と話したが、帰宅後はドラマ視聴で生活にメリハリを付けている。【佐々木一郎】