13日に急逝した田子ノ浦親方(享年46=元前頭久島海)の告別式が16日、都内で営まれ、約400人が参列した。大阪場所で部屋を提供するはずだった兼田守さん(56=マツゲン専務取締役)は弔辞で「田子ノ浦親方が高校3年生の時、当時アマ最強だった和歌山県庁のチームを1人で倒した。その光景に驚きを通り越して鳥肌が立った。国技であり伝統文化の伝承者を人生を懸けてつくられた」と時折、声を詰まらせた。一門を代表して出羽海親方は「志半ばで生涯を閉じられた。悲しみを乗り越え、大相撲の発展に尽力することが供養と考えている」とあいさつした。棺(ひつぎ)には親方が使っていた稽古まわしなどが納められた。