初場所後の一夜明け会見で審判部批判や「肌の色」という差別を連想させる発言をした横綱白鵬(29=宮城野)が1月31日夜、テレビ朝日系「SmaSTATION!!」に生出演し、騒動について初めて頭を下げた。

 「売れ肉」特集のゲストとして冒頭、緊張した面持ちで登場。息を大きくつく場面もあった。司会の大下容子アナウンサーから振られて「あらためてこの場を借りて、33回優勝し、この平成の時代に偉大な記録、新記録を見せることができて大変幸せに感じております」と話した後、騒動について初めて触れた。

 「場所後の件ですが、多くの人々にご迷惑を掛け、また心配を掛け、おわびしたいです。そして、これからも頑張っていきたいと思います。相撲道発展のために。ありがとうございます」と初めて謝罪した。

 ただ、騒動について頭を下げたものの、自身の発言の真意や是非については、触れることはなかった。

 白鵬は26日の会見で、13日目の稀勢の里戦で取り直しとなったビデオ判定について「疑惑の相撲が1つある」と切り出し「子供が見ても分かる相撲」などと批判。「肌の色は関係ない」と続けた。北の湖理事長(元横綱)や伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)が師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)を厳重注意していた。