先日、米マイアミで行われた「Call of Duty」の世界大会「CWL Finals」に挑戦した時のことです。僕がマネジャーを務める「Libalent Vertex」は目標のベスト16に届かず負けてしまいました。試合が終わると運営を含めた全員がうつむき、「ああ、これで今シーズンの世界大会は終わってしまった…」と落ち込んでいました。

すぐに選手たちはホテルの部屋に戻ったのですが、Inaba URという選手は部屋に戻るなり、持参してきたPS4で個人練習を始めたのです。敗北に打ちのめされることなく、真摯(しんし)に上を目指し続ける姿勢に僕は心を打たれました。世界1位を目指す「Libalent Vertex」の今シーズンの戦いは終わりました。最高成績はロンドンとアナハイムの25位です。しかし、彼のひたむきな姿が、来シーズンこそは! と強く思わせてくれました。(EVA=プロチームマネジャー、月~金曜連載)