絶対王者の強さを示した。「第4回スプラトゥーン甲子園全国決勝大会」が「闘会議2019」で行われ、関東代表で前回優勝の人気プロゲームチーム「GGBOYZ」が大会初の連覇を達成した。今大会でリーダーを務めたダイナモンは、自身3度目の全国優勝となった。

圧倒的だった。3本先取の決勝。王手をかけた3戦目も寄せ付けなかった。切り込み役のやまみっちー選手、えとな選手がスピードに乗って前線に飛び出すと、たいじ選手が中盤で勝負強さを発揮。相手をはじき返し、塗りを広げる。後ろにはダイナモン選手がどっかりと構え、反撃を防いだ。最終戦は53・9%対43・4%と10%以上の差をつけての勝利。見事なスイープを決め、たいじは「僕がスプラトゥーンの王なのかなと思います」と言い切った。

アクシデントを乗り越えた。大会直前にやまみっちーが風邪でダウン。高熱で4人での練習を重ねられなかった。たいじが「熱が下がらなかったら、出すつもりもなかった」振り返るように、一時は出場も危ぶまれた。

〝リーダー〟の言葉も効いた。本来「GGBOYZ」のリーダーはたいじだが、今大会はダイナモンに変更された。地区予選の応募にたいじ名義で出願するも連敗。試しにダイナモンでエントリーすると1発で抽選に選ばれた。臨時リーダーは各試合前にコメントを求められると「優勝します」と力強いコメントを連発。それを聞いたやまみっちーは「ナモン(ダイナモン)のコメントがどしっとしていた」と勇気づけられたと振り返った。

2連覇を果たし、次の目標は「3連覇」と声をそろえる。また、甲子園の舞台の先には「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」が控える。強く、格好良く、ファンを沸かせる王者は勝ち続けていく。【島根純】