ポスティングシステムを使って、ドジャースへの入団が決まったオリックス山本由伸投手(25)。12年総額3億2500万ドル(約455億円)の契約で、球団への譲渡金は5062万5000ドル(約70億9000万円)になる見込みだという。
あまりの金額に、エースが残すものの大きさを感じる。でも、エースを昔からよく知る主砲は、言いたいことがある様子?
24日のテレビ収録後に取材に応じたラオウことオリックス杉本裕太郎外野手(32)は、山本の契約について話題を振られると、少し考えてから話し始めた。
「そうっすね、あいつが頑張ったんで、はい、自分勝ち取った金額だと思うんですごいなと思いましたけど…」。山本の偉業をたたえたかと思いきや。「僕ら野手陣のサポートも多少あっての金額っていうのを、まあ、忘れずに、僕らに還元できることとかあるんやったら、いつでもいいから待ってますって言うのは伝えたいっすね」。つとめて真顔で話す姿に、大きな笑いが起こった。
もちろんそういうジョークが言えるのも、山本とチームメートの絆があってこそ。「1人じゃ野球はできないんで。僕らが守って、打って、はい」と続けた杉本は「あいつに助けてもらったことの方がほとんどですけど、はい(笑い)」と再び笑わせた。
リーグ3連覇を果たし、クライマックスシリーズへ向かう前。山本は紅白戦での登板を前に、杉本から「お前、途中で降板したらかわいそうやな」と言われたという。「(身内に)打たれたらロッカーうるさいやろうなって(笑い)。朝から勝負が始まっていました」と楽しそうだった。そんなユーモアたっぷりのやりとりが見られなくなるのは、少し寂しい。杉本は「正尚(吉田)もいますし、チームメートがメジャーで活躍するのを見るのは僕らも刺激になる。負けないように頑張りたいと思います」と前を向いた。海を越えても高め合う関係性はきっと変わらない。【オリックス担当 磯綾乃】




