第3回「プレミア12」が11月10日に開幕する。日刊スポーツでは今日から3日間で、日本以外の出場各国から、注目選手を紹介する。第1回は「米国」編。
米国代表は過去2大会と同様、メジャー40人枠外の選手で構成されており、メジャー契約の選手は不在。だが、経験豊富なベテラン選手、日本ファンにもなじみのある元NPB選手、さらには期待のプロスペクトと、幅広い選手によってチーム編成が行われた。
メンバーの中で最もメジャー経験があるのは、20年のキャリアを持つ左腕リッチ・ヒル(44)。05年にカブスでデビューして以降、今季まで計13球団に所属し、通算386試合で90勝を挙げた。代表経験はないが、16年途中から19年まで在籍したドジャースでは毎年ポストシーズンで登板し、ワールドシリーズでは通算3先発で防御率1・80と好成績を残している。今季は8月に古巣レッドソックスと契約し、4試合に登板して9月に自由契約となった。最年長選手の経験を生かしてチームを支える。
かつてNPBでプレーした選手では、元DeNAのスペンサー・パットン(36)と元広島のケイシー・ローレンス(37)の両投手が選ばれた。17年に来日したパットンは「将軍」の愛称で親しまれ、NPB4年間で219試合に登板し12勝9敗、101ホールド、7セーブ、防御率3・68を記録。21年にレンジャーズでメジャーに復帰し、昨季はアスレチックスで12試合に登板。今季はメキシカンリーグでプレーした。ローレンスは19年に来日するも1軍登板は1試合に終わり、1年で退団した。米国に戻って以降は22、23年はメジャーに昇格した時期もあるが、定着はできていない。他にメジャー経験がある選手は6人。21年東京オリンピック(五輪)にも出場した左腕アンソニー・ゴース(34)、エンゼルス時代にドジャース大谷とバッテリーを組んだ経験のあるクリストファー・オキー捕手(29)、通算100試合登板の右腕ディラン・コービー(33)らが名を連ねた。
将来のメジャーを担う若手のスター候補も選ばれた。カーソン・ウィリアムズ遊撃手(21=レイズ2A)はMLB公式サイトのプロスペクトランキングで全体4位に入っている超有望株。他にもマット・ショー二塁手(22=カブス3A)は同22位、4度盗塁王に輝いたカール・クロフォードを父に持つジャスティン・クロフォード外野手(20=フィリーズ2A)は同53位、テルマー・ジョンソン二塁手(20=パイレーツ2A)は同75位にランクインしており、絶好のアピールの場となる。前回大会では当時はデビュー前で、2度の球宴出場を果たしたジェーク・クロネンワース内野手(パドレス)、今季20本塁打のジョー・アデル外野手(エンゼルス)、今季39本塁打のブレント・ルーカー外野手(アスレチックス)らが選出されていた。
代表監督は、東京五輪に続いてマイク・ソーシア氏(65)が務める。同氏は00年から18年までエンゼルスを指揮し、通算1650勝1428敗(勝率5割3分6厘)を記録。02年にはチームを世界一に導き、最優秀監督には2度選ばれた。「とても興奮している。我々のチームUSAは、才能ある若手選手と強力なベテラン選手が見事に融合している。世界最高の野球国と戦うためにフィールドに立つことを楽しみにしている」とコメントした。
米国代表の過去の成績は第1回大会が2位、第2回大会が4位。第1回はグループBを日本に次ぐ2位で通過し、決勝トーナメントでオランダ、メキシコを退け決勝に進出したが韓国に敗れた。第2回大会ではグループAをメキシコに次ぐ2位で通過し、スーパーラウンドで4位となり3位決定戦でメキシコに敗戦。メジャー選手は不在だが、ベテランのサポートと若手の躍動で初優勝を狙う。【山下翔悟】(つづく)






