東京6大学野球は、7日から早慶戦が行われる。ともに無敗でぶつかるのは29年(昭4)春秋以来、実に91年ぶり3度目となる(最初のカードで対戦したケースを除く)。1回戦では、もう1つの“お久しぶり”が実現する。こちらは18年ぶり3回目。秋の早慶戦でのドラフト最上位指名投手同士の先発投げ合いだ。早大・小宮山監督は早川(楽天1位)の、慶大・堀井監督は木沢(ヤクルト1位)の先発を予告している。

直近は02年だった。1回戦、早大は和田毅(ダイエー)慶大は長田秀一郎(西武)が先発。正確には「自由獲得枠」だった。最初のケースは67年までさかのぼる。1回戦で、早大は三輪田勝利(近鉄1位)慶大は藤原真(南海1位)が先発した。特筆すべきは、いずれも投手戦になったことだ。67年は、三輪田が完封勝利、藤原は2失点完投負けで、早大が取った。02年は、和田が2失点完投勝利、長田は4失点(自責点3)完投負け。こちらも早大が取ったが、敗れた藤原も、長田も、先発の責任は果たした。

「91年ぶり」という数字が、東京6大学野球の長い歴史を示している。折に触れ、先人にスポットが当たるのも歴史ゆえ。今回も、その重みにふさわしい投手戦となるだろうか。

クールダウンをする早大・和田毅(左)とウオーミングアップをする慶大・長田秀一郎(02年9月14日)
クールダウンをする早大・和田毅(左)とウオーミングアップをする慶大・長田秀一郎(02年9月14日)