東海大四(北海道)が春夏通じてチーム史上初の甲子園2勝を挙げ、8強入りした。

 1回戦の豊橋工(愛知)に続き2試合連続の21世紀枠校との対戦で、松山東(愛媛)に逆転勝ちした。先発したエース大沢志意也(3年)が1回に相手4番に2ランを浴びて先制を許し、その後は両チーム無得点が続いた。

 8回、先頭の9番渡瀬太揮(3年)の内野安打を皮切りに1点を返すと、1死二、三塁、4番邵広基(そう・かんぎ、3年)の右前2点適時打で逆転した。大沢は7安打12奪三振で2試合連続の完投勝利を飾った。

 試合後、お立ち台に立った大脇英徳監督(39)は数秒間黙り込んだ後、「非常に苦しい試合だった。それをものにできたのがうれしい。本当に感動しました」と目を潤ませていた。

 今日29日の準々決勝ではチームスローガン「機動破壊」を掲げ、走塁が自慢の高崎健康福祉大高崎(群馬)と対戦する。「うちもまねして走るところを走りたい」と意気込んでいた。