大阪桐蔭の左腕エース田中誠也投手(3年)が、夏の甲子園切符をつかんだセンバツ王者・敦賀気比(福井)に刺激を受け、8強入りに貢献した。

 金光大阪に7回コールド勝ち。田中は1回表に1点先制され、4回には2死から2点を失ったが、最後はリズムも取り戻した。打線からは1回裏に4点。その後も着実に6点を加えて2ケタ得点の援護ももらった。

 敦賀気比がサヨナラ勝ちで甲子園出場を決めたことを、田中は前日25日昼すぎの練習中に西谷浩一監督(45)から知らされたという。「夏の大会は、どこのチームであっても簡単には勝たせてくれない。自分たちも地に足つけてやっていこう」と夜のミーティングの題材に加えた。

 敦賀気比にセンバツ準決勝で打ち込まれたことは忘れない。「リベンジしたいという思いもありますし、向こうが勝ったのなら自分ももっとビシッと抑えて甲子園に行きたいという気持ちになりました」。大阪は中1日空いて28日準々決勝、29日準決勝。決勝はまた1日置いて31日。ライバルを倒す日まで、エースとして負けるわけにはいかない。【宇佐見英治】