名将の勇退に選手も落胆した。今夏限りでの勇退を表明している渡辺元智監督(70)率いる横浜が、決勝で東海大相模に0-9で敗れ、甲子園出場を逃した。

 8回に代走で出場した、主将の相川天河外野手(3年)は「とにかく監督を甲子園に連れていくために、ここまでやってきた。甲子園に行けないとこれまでやってきたことは意味がない。監督を甲子園に連れていきたかった」と肩を落とした。

 5回から2番手で登板し、2回4失点に終わった2年生エースの藤平尚真投手は「何とか優勝したかったが、自分の力が足りなかった。監督さんを甲子園に連れていけなくて残念。もっともっと練習して、来年は甲子園に出たい。監督は野球だけじゃなく生活面や精神面など、人としてどうあるべきか教えてくれたので、自分も成長できました」と感謝の気持ちを語った。