静岡が力の差を見せつけて飛龍を下し、3季連続の甲子園出場を決めた。

 静岡は初回、1死一塁で3番内山竣右翼手(3年)が右翼スタンドへ今大会3号となる先制2点本塁打を放った。2回には1死一、三塁から9番・三瓶慎也遊撃手(2年)がスクイズを決め追加点を奪い、序盤からリード。

 投げては2年生エース村木文哉投手が11安打を打たれながらも、1失点に抑える力投を見せた。栗林俊輔監督(42)は「初回の2ランが大きかった。最終回、選手には同点になって延長戦になっても大丈夫だと伝えていたが、村木が粘り強く投げてくれた。舞台が変わってもやる野球は変わらない。甲子園ではセンバツの8強を超えられるように頑張ります」と話した。

 初の決勝の舞台に立った飛龍は初回に好機をつくったものの、併殺に倒れ、得点を奪えなかった。最終回には先頭打者の4番・山本将也一塁手(3年)が二塁打で出塁。その後、安打と敵失で1死満塁となり、代打佐藤悠輝(2年)が右前適時打を放ち、1点をかえした。しかし、その後の攻撃が続かずに敗れた。飛龍は安打数では静岡を上回っていただけに、悔いが残る決勝だった。