五所川原商が代打の活躍で大湊を破り、2回戦進出を決めた。2-4で迎えた9回表、三塁コーチだった代打秋田谷玲央(2年)が逆転2点適時打を放つなど、代打3人がいずれも出塁。一挙4点を挙げ逆転した。

 五所川原商・平山悟監督(49)の代打起用がズバリ当たった。9回表、先頭が死球で出ると、代打尾崎廉(1年)が左前打で一、二塁とした。送りバント、暴投で1点の後、代打浅利蓮(1年)が死球で出塁、チャンスを広げた。1死満塁で秋田谷が右前打を放ち逆転。さらに1点を加えた。

 背番号13の秋田谷は三塁コーチで、試合の出番はほとんどなかった。「監督さんに『行け!』と言われた時はびっくり。打席に立って体が震えた」という。だが2球目から冷静に球を見極め、得意な内角低めの球を打った。「期待に応えることができてうれしい」と声を弾ませた。

 五所川原商にとって大湊は因縁の相手だった。12年秋の県大会2回戦で延長15回、4-4の引き分け。翌日の再試合も3-3で延長15回に突入。先攻の大湊に2点を奪われたが、その裏3点で劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めた。この日は9回で決着をつけた。

 「粘り強くなった。代打がよくやってくれた」と平山監督。結局5人の代打と1人の代走、4人の投手を起用。ベンチ入り20人のうち19人が出場の総力戦となった。「次の試合もできるのがうれしい」と平山監督はナインの成長に目を細めた。【北村宏平】