背番号「20」ながら4番の猪田和希外野手(2年)が、先制の口火となる二塁打を含む5打数4安打と活躍し、チームを8回コールド勝ちに導いた。

 2回裏先頭打者で右二塁打。続く5番妹尾克哉捕手(3年)の右安打と敵失で一気にホームを踏み、先制した。

 3回の2打席目は邪飛に倒れたが、遊撃内野安打で出塁した5回には、またも敵失で5点目となるホームイン。6回と8回には適時打を放ち、5打数4安打2打点。4番の仕事をしっかりと果たした。

 猪田は昨秋の地区大会でベンチ入りはしたが、今大会が公式戦初出場。夏前に急成長した猪田は「自分が打てなくても後ろの妹尾さんたちがいるから、1球1球に集中できた」と先輩たちに感謝した。「背番号20の4番はこの夏自分だけじゃないかな」と笑う4番打者が、これからもチームを2年ぶり2回目の甲子園出場へと大きく前進させる。