龍谷大平安(京都)が4-3で第1回全国高校野球選手権優勝校の鳥羽(当時京都二中)に競り勝ち、4回戦を突破した。創部109年の高校が創部116年のレジェンドを倒した。

 中野雅人内野手(3年)が3番打者として活躍した。初回に1点を先制されて迎えた3回、2者連続四球の後、1死満塁の場面で右中間に二塁打を放ち、走者を3人生還させた。しかし、4回2死一塁では中飛、6回2死二塁では二ゴロに倒れた。「(3回は)四球で満塁になって投手が崩れていると思った。甘い球を逃さず二塁打になってよかったです。それ以外は反省で、監督からボールをしっかり見ろと言われました」と振り返った。原田英彦監督(57)は「(中野の二塁打で)非常に楽になった。よくとらえた。ただ後半は納得できない」と話した。

 4番・岡田悠希外野手(3年)はこの日は2安打も打点がつかず、7回には3球三振とバットでは見せることができなかったが、8回には左方向への安打をすばやく捕球し、本塁へ送球するなど、守備で活躍した。ベンチで原田監督から「ナイスボール」と言われた。

 2年連続4回戦で負けていたチームは8強に進出。甲子園通算100勝に勢いを加速させた。