【第3試合(14:30) 羽黒(山形)-奈良大付(奈良)】

 15年ぶり2度目出場の羽黒が、夏初勝利を目指す。山形大会は5戦8本塁打。準決勝、決勝はいずれもサヨナラ本塁打で締めた。決勝でサヨナラ弾を放った4番竹内とチームトップの9打点を稼いだ5番藤沼はいずれも3本塁打。1番鈴木は切り込み隊長として打率4割7分6厘の結果を残した。チームは打率3割3厘と高くはないが、高数字を残したキーマンのバットが鍵を握る。

 同大会は3投手で勝ち上がってきた。篠田は最速145キロの速球と多彩な変化球が武器で16回3分の2を投げ2失点と安定している。最速148キロを計測した佐藤は、17回を投げて20奪三振。左横手投げの金子は左打者5人をそろえる奈良大付打線の脅威となりそうだ。

 夏初出場の奈良大付は春夏通じて初勝利を目指す。奈良大会のチーム打率は、今大会出場校トップの4割5分8厘。レギュラーメンバー全員の打率が3割以上で、1番宮川の打率5割4分5厘を筆頭に6番まで打率4割超え。5試合計54得点(1試合平均10・8点)の打線は“かなりヤバイ”。決勝でも2年連続で天理と対戦し、昨夏1-2で苦杯をなめたが、今年は延長戦の末、10-9で打ち勝った。エース木村は決勝で天理に9失点したが、延長11回まで投げ抜くスタミナには自信がある。投手力の羽黒か、半端ない打線の奈良大付か注目だ。

◆羽黒のおもなOB 元ヤクルト佐藤賢、巨人田中優大

◆奈良大付のおもなOB 元横浜八馬幹典、元オリックス歌藤達夫