宮城・第4シード聖和学園は、大崎中央を7回コールドで破り、2年ぶりの8強進出を決めた。エースで4番、主将の3役でチームを引っ張る庄司陽斗投手(3年)が7回0封11奪三振。1失点完投の初戦に続き好投した。打線も切れ目のない攻撃で序盤に5点を奪い、主導権を握った。

182センチ、80キロの大型左腕が躍動した。4回3者連続三振を奪い、7回には最後の打者を空振り三振でフィニッシュすると、雄たけびを上げた。力強い直球を軸に11三振を奪い「今日の投球は70点。浮き球、無駄な四球、カウントを取りにいき安打を許した」と、まずは反省を口にする。7回には相手のセーフティーバントを予測し、俊敏にさばいて「打席の位置を変えて100%くると思い、余裕があった」と、守備でも魅せた。

庄司陽は男子サッカー部の金子力丸主将(3年)から刺激を受けている。「主将として全国に出場するチームを1人で引っ張り、ただただ尊敬する」。準決勝まで勝ち上がれば、サッカー部も応援に加わる予定だ。「エースの仕事はチームを勝たせること。1戦1戦が試練。目の前の相手を倒していきたい」。エースは仲間との時間を楽しみながら、春夏通じ初の甲子園を目指す。【山田愛斗】