全日本大学選手権4強の東農大北海道が旭川大を破り、無傷の9連勝で、最終戦を残し、春秋2季連続のリーグ制覇を飾った。

初回に5点を奪うと、先発の右横手投げ伊藤茉央(1年=喜多方)が、9回6安打完封、11三振を奪う力投で勝利に貢献した。伊藤茉は、6月の全日本大学選手権準決勝明大戦に6回から登板。同点の8回2死三塁、自らの暴投で相手に決勝点を与え、敗戦投手になっていた。「あの雪辱を、また神宮に戻って果たしたかった」と、この秋は主戦として5勝0敗、35イニングでわずか2失点と安定した投球を披露し、投手陣をけん引。「優勝できてうれしいが、あと1試合残っているし(札幌6大学との)代表決定戦もある。気を緩めずに、まずはリーグ戦全勝でいけるようにしたい」と話した。

PL学園OBの三垣勝巳監督(39)は「全日本選手権4強の後、少し慢心しているようなところが見かけられたので『全国4強でよくやったではダメ。日本一を目指そう』と引き締めなおした。相手側の本拠地でやる代表決定戦で、どれだけの力を出し、さらに成長できるか」と次を見据えた。

同大は14年以来5年ぶりの明治神宮大会(11月15日開幕、神宮)出場をかけ、10月2日から札幌6大学リーグ優勝チームとの代表決定戦(札幌円山)に臨む。