札幌龍谷学園は初、白樺学園は6年ぶり、札幌日大は2年ぶりの4強入り。11日は休養日で、12日に札幌円山で準決勝が行われる。

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札幌龍谷学園の1番甲斐彪真二塁手(1年)が“カイ眼”して秋初4強に導いた。初回の遊撃内野安打で先制の本塁を踏み、同点とされた2回2死二塁では左翼線に決勝の適時二塁打を放った。今秋ここまで4戦16打数無安打だったが、2安打1打点。ようやく放った初安打に「すごくうれしい。勝利に貢献できてホッとしている」と笑みを浮かべた。

直前の修正が効いた。この日の朝練習で寺西直貴監督(49)から教わったのはスイング時の右手だった。「力が入りすぎている。力はインパクトの瞬間だけで良い」。助言を頭に入れて試合に臨み、打席に立つ前には何度も自分に言い聞かせた。相手はエース原田航介ら2年生3人が主力となり、今夏の南北海道大会で準優勝。経験値では劣るが一丸となり撃破した。「ここまで来たら甲子園に立ってみたい」。初の聖地に向かってまだまだ“カイ眼”を響かせる。【西塚祐司】